アイドルの卒業とファンの思いと - 元HKT48 伊藤来笑さんのこと -
2016年2月29日
ひとりのアイドルの卒業を見送った。
愛媛県出身 当時17歳
13歳でアイドルを目指し地元を離れた少女が夢を叶えHKT48の一員となり
アイドルとして活動して行く中でひとりの人としても成長し
将来に向けて新たな目標を見つけ
17歳で次の夢に向かって走り出す
前向きな卒業だった。
卒業にあたり、卒業企画のとりまとめ役をやらせて頂いた。
企画を考えている時 思っていたのは
卒業した後 この先の人生で路に迷った時
折れそうになった時
アイドル時代を振り返って
春の満開の桜並木のように
その風景から優しさと温かさを感じてくれたら
輝いていた季節を思い出して
そこからまた歩き出す力になってくれたら
そうなったら良いなと思っていた。
2年続けて生誕祭実行委員のひとりとして生誕ブースや劇場前に立ってメッセージカードを集めなどの活動をした時に彼女を応援する気持ちを持った人たちがたくさんいることを生で知った
ファンの数が少ないことを嘆いていたこともあったけれど
そんなことなくて
そんなことないよって
たくさんの人に愛されてその場にいるんだよって
言葉ではなく形にして見せてあげたくて
生誕祭もそうした思いでやっていたけれど
卒業企画がその集大成に、出来うる限りの形に出来たらいいなと思って
実際たくさんの人が協力してくださって
関東、福岡のファンも他の地域の人も
他のメンバーのファンの人も
卒業企画はそうした人たちのおかげでたくさんの愛情が詰まっていて
彼女がアイドルとして愛されていた何よりの証だったと思う。
でもそのたくさんの人たちの思い、見送る側の思いを理解できるのは
彼女自身がもっと大人になった時だろうと思っていたし
卒業公演当日が彼女の卒業の日だったので
どう思ったか知る由も無いまま
何か伝わっていたら
何より
元気でいてくれたら
笑顔でいてくれたら
それで充分
そう思って
それから少し時が経って
海外留学を終えて帰国した彼女が10月にブログに綴った文章から思っていた以上にしっかりとファンの思い受け止めてくれたことを知った。
いとうらいら ブログ「伝えたいこと。」
こうして言葉にして伝えてくれたことが
本当に素直に嬉しくて
伊藤来笑という女の子は思っていた以上に優しさと思いやりを持った子で
思っていた以上に大人だった。
卒業以降、彼女なりにいろいろ経験して大人になったところもあると思う。
伊藤来笑はアイドルとして輝いて
仲間やファンとの絆をつくって大切にして
アイドル人生を立派に全うした。
そのことを卒業から1年8ヶ月経ってこのブログを読んであらためて実感した。
まじめで実直で努力家で
人の思い、絆を大切に出来る彼女は
この先きっと希望に満ちていると思う。
私自身はきっとこの先 会うことはないけれど。
来笑さんが元気でいてくれたら
それで充分
SNSを通じて見守ることしか出来ないけれど
でも もしどこかで彼女が何かを始めて
何か助けが必要で自分なんかでも役に立つことがあるのならば
見えないところで良いから
協力出来たら良いなと思っている。