AKB48選抜総選挙 の中止
少し日が経ってしまったけれど
AKB48選抜総選挙が2019年は開催されないことが発表された。
NGT48の問題と結びつける意見もあるみたいだけれど、それも含めて多方面から見た判断だと思う。
SNSでの反応を見ると残念に思うメンバーやAKB48最大のビッグイベントが無くなることへの不安、複雑な心境のメンバーが多い。
ファンは割とすんなり受け入れてる、あるいは肯定的に見ている人が多い印象。
私も選抜総選挙を中止にしたことは良いと思っている。
推しメンの目標を達成するために末端ではあるが選対にも参加したし
自分なりに投票していたが常に疑問はあった。
この2年は推しメンが休んでいることから、CD数枚と持っているモバイル票、柱票を投票する程度になっていた。
総選挙は対象となるシングルの選抜をファンが決めることが当初の目的だったはずだが、イコールそのメンバーの人気投票となった。
総選挙の結果によりそのシングルだけでなく、グループ内で置かれているポジションが良くなり、脚光を受けて活躍の場が増えることも少なくない。
そのためメンバーは総選挙の順位に一喜一憂、
不安になり、SNSやモバイルメールを通じて思いを伝える、それに対してファンはなんとか応えようとする。
ファンが過熱するあまり、当初の目的からかけ離れてマネーゲームになってしまい、集金イベントの要素が強くなった。
そこにはメンバーとファンとの絆も生まれるのだけれど、現実問題マネーゲームと化した総選挙の中でファンの支出は増える。
他の好きなものや必要な支出も削って投票の資金にする人もいる。
結果ファンが疲弊していく。
メンバーは病む、ファンは疲弊する。
アイドルはステージ上で見せる笑顔やパフォーマンスから元気をもらうもの。
その対価としてライブチケットやCDやグッズを購入するのが本来あるべき姿だと思うけれど
総選挙によって歪んでしまった部分もあると思う。
劇場に行くと、選抜に入ってない、テレビなどのメディアへの露出が少ないメンバーも数多くいる。
その中にも選抜メンバーに負けない個性や魅力的なパフォーマンスを見せる者も多くいる。
総選挙はそうしたメンバーにもファンの力によりチャンスが与えられる機会でもあったけれど。
選抜総選挙が中止になる中で期待したいのは、アイドル本来のライブやイベントを小規模でも良いから増やし、選抜以外のメンバーもたくさんの人に見つかるチャンスを与えてほしい。
AKB48チーム8 のメンバーが人気、実力ともに上げ、AKB48の中核を担う存在になってきたのは、小規模なイベントも多くこなし地道にファンを増やしてきたことによる。
またSKE48が復調の兆しを見せ始めたのも全国的にイベント、ライブを重ねてきたことがひとつの要因だと思う。
AKB48はこれからが正念場だと思われるけれど、グループや楽曲の知名度に加えて、様々な才能を持ったメンバー、多様性と魅力はまだまだある。
悲観する必要は無いだろう。