アイドルの卒業とファンの想いと その2
最近、遠征の時に知り合いのアイドルヲタクと話していて
いずれ卒業して会えなくなるアイドルに 何故そんなにいろいろつぎ込んで懸命に応援するのか?
という話になった。
えらく根本的な話だけれど…あらためて問われると何でなんだろう?
応援する理由は人によって様々だと思うけれど、多くはそのアイドルの容姿や個性、パフォーマンスなどが好きだから、という理由に加えて
普段から 元気や癒しをもらっていることに対する
感謝の気持ち、恩返し
なんだと思う。
総選挙の投票や握手会など熱心に応援している人ほどその気持ちが強い傾向にある。
仕事が上手くいかなかったり、大切な人を亡くして人生に絶望しそうになった時に、アイドルからもらった笑顔や一言で救われたからという話もわりと耳にする。
そうした人たちは見返りも求めず、すごく純粋な気持ちで、その子が夢を叶える、目標を達成するためにひたすら応援する。
アイドルの卒業は当然いずれ訪れるけれど
応援したいアイドルがいれば、卒業のことなど考えず、感謝の気持ちで懸命に応援する。
もしくは、いずれ卒業することが分かっているからこそ、悔いが残らないよう、その時できる応援をする。
ヲタクってそういうもので、それしかないんだと思う。
卒業はアイドル本人にとっては前向きなものでも
ファンには残酷なことで、推しメンにこれまでみたいに会えなくなることは本当につらい。
本気で応援していたからこそ喪失感が半端ない。
それまで推しがいるグループが好きだと思っていても、推しが居なくなるとそのグループのステージに推しがいないことが寂しくて悲しくて足が向かなくなる。
それはもう仕方ないこと。
特に卒業後 一般人になって会えなくなると、なおさら つらいのだけれど、
それでも元気でいること、幸せになることを祈りながら笑顔で見送るしかない。
同時に最近思うのだけれど、応援していた子が卒業後 芸能界で活躍していたり、違う世界だとしても元気に頑張って次の目標へ進んでいく様子が見られたら
アイドル時代から応援していたからこそ味わえる喜びもあると思う。
本気で応援したいと思えるアイドルに出会えることもひとつの奇跡だとしたら
先の卒業のことなど考えずにファン自身がその時その時 楽しみながら応援できたらそれが一番良いのだと思う。