映画 機動戦士ガンダムNT 感想
12月1日、映画の日にガンダム 劇場版 ガンダム NT 観てきました。
ガンダム らしい人間ドラマと宇宙空間でのMSの無重力空間のハイスピードバトル、澤野弘之氏が手掛ける音楽との融合は迫力があって圧巻。
劇場で観ておいて良かったと思える作品でした。
ガンダム UC 3号機をめぐる争いと奇跡の子と呼ばれた3人の物語。
これまでのガンダムの歴史を踏まえつつ、次の物語へ続く作品。
懐かしの登場人物、モビルスーツもちらほら。
宇宙世紀の振り返り的要素もあり、昔からのファンには見どころが多いです。
その後に続く劇場版『閃光のハサウェイ』も楽しみです。
ガンダム はロボットアニメ、SF、近未来の歴史物語として戦争を舞台にそこで生きる人々の戦う姿、争いをやめられない人類の愚かさ、悲しさを描いた人間ドラマですが
ニュータイプ の存在、描写が増えるにつれ、哲学的な要素とファンタジーの要素が強くなりました。
それがあってこそのガンダム ワールドなのですが、
『逆襲のシャア』に登場したサイコフレームが生み出した現象、ガンダム UCで描かれた現象に至っては もはや神話だと思っています。
今回の物語は神話にまで昇華した歴史の軌道修正なのかな?とも思いました。
ガンダム UC 、逆襲のシャアで描かれたサイコフレームというニューテクノロジー、技術的特異点が生み出すとてつもないエネルギーは、その後の『閃光のハサウェイ』ではそれほど描かれていません。
小説版のままであれば、MS用にダウンサイジングされたミノフスキークラフトにより飛ぶMS登場しますが。
閃光のハサウェイはUCよりもずいぶん前に書かれた小説なので、UC で描かれたサイコフレームの強大さは技術的なところで辻褄が合わなくなってきてたんだと思います。
おそらくサイコフレームがそのまま進化したらミノフスキークラフトなんて霞んでしまう。
UC で広げた風呂敷を仕舞うためにも描いておかなければならない物語だったのかな、と。
ただそうしたテクニカルな話を抜きにして、ガンダム で描かれる生々しいまでの人間ドラマは本当に面白いですね。