劇場版 『夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』 感想 映画 レビュー
公開を楽しみにしていた作品、夏目友人帳の劇場版を観てきました。
原作(漫画)は8年ほど前から続けて読んで、読み返していて、とても好きな作品です。
(画像は公式Twitterからです)
人間と妖(あやかし)との儚くて切なくて優しい物語
見た後に優しい気持ちになれる映画です。
主人公の幼少期のエピソードもはさまれていて、原作やテレビアニメを見ていない方も楽しめて感動できるお話になっていると思います。
また、原作、アニメのファンにとっては夏目友人帳らしさのある仕上がりで安心して見られると思います。
序盤話の展開が少しゆっくりということもあり、登場する人物、妖たちにまつわるエピソードに想いを馳せながら見ることが出来て、楽しくなったり、切なくなったり、ほっこりする場面もあり満足度が高いと思います。
脚本、作画、背景、声優の演技に至るまで丁寧に作られていて。
原作者さん自ら監修のもとで、スタッフさん、キャストさんたちがすごくこの作品を大切に作り上げられたのが伝わります。
背景の絵のタッチがやわらかくきれいで、それでいて細かくてリアル。
モデルとなった場所が熊本県ということもあり、九州の田舎出身としては
こんな風景あったなぁとちょっとノスタルジックに感じながら見てました。
キャスト情報をあまり知らないまま観たのだけれど、声優の島本須美さんが出演されています。
好きな声優さんなので声を聴いて、すぐ分かって嬉しくなりました。
カリオストロの城のクラリス役、風の谷のナウシカのナウシカ役などのヒロインをはじめ数多くの役を務めてこられた声優さん。
年齢を重ねて味と深みを増した声の演技で、役柄を見事に演じられていました。
原作では主人公がお世話になっている、滋さん塔子さん夫妻の在り方がすごく好きで、映画の中でも2人が登場するシーンがわりとあり、地味だけれど、穏やかであたたかい気持ちになります。
夏目友人帳は主人公 夏目貴志の成長物語でもあります。その中でこの二人の存在の大きさにあらためて気づき、胸に染みるものがありました。
名取さんと柊をはじめ式たちはカッコ良いし、夏目を取り巻く友人たち、妖たちも夏目を助けて活き活きとしています。
ランタナの花が津村家の前などに咲いていて、印象的に描かれています。
和名はシチヘンゲ、七変化。
いろんな色があって小さな花弁が可愛らしい花です。
また最後の方に登場する花の花言葉が今回の物語のテーマになっています。
登場する花に注目してしてみるのも良いかもしれません。
何よりニャンコ先生が可愛すぎた。
良い映画だったのでもう一回観に行こう。
このぬいぐるみ欲しい…